大宮町にシェア図書館誕生!?現場に潜入してきた話

最近は何に付けても「シェア」という言葉がはやっている今日この頃ですが、「大宮町にシェア型の図書館ができたらしい」という情報をキャッチしました。

「図書館って本を借りる場所だから、もともと本をシェアする場所なのでは?」と疑問に感じたものの、百聞は一見に如かず ということで、実際に足を運んで参りました。

どうやらシェア型の図書館の現場はこの場所のようです。

ここがウワサの図書館・・?

ウワサのシェア型図書館に潜入

『つねよし百貨店』と書かれていますが、この中にウワサのシェア型図書館があるのでしょうか?未だ半信半疑ですが建物の中に潜入してみました。

内観はこんな感じ

建物の中には食品やお菓子が並んでおり、一見したところ、普通のお店のようですが・・おや?建物の奥は何か雰囲気が違うようだぞ?と思い歩を進めると・・。ありました!本棚に並ぶ数々の本!!恐らくこれがウワサの真相ではないでしょうか。

建物の奥の方はこんな感じ

しかし、確かに本がたくさん並んでいるものの、何がシェア型なのかさっぱり分からないため、お店の人に聞いてみることにしました。

シェア型図書館の正体

オーナーの東田一馬さん

「シェア型図書館って何なんですか?」

東田さん「シェア型図書館というのは、本棚の一部を所有するオーナーさんを募り、そのオーナーさんは所有する本棚に自分が好きな本を置くことができる仕組みです。つまり、本棚の所有権を複数のオーナーがシェアするんです。本を借りる人はそこにある本を無料で借りることができます。」

東田さんのおっしゃる事が理解できず、私はさらに質問しました

「オーナーさんは好きな本を置いて何が楽しいのでしょうか?」

東田さん「自分が好きな本を置いて誰かに読んでもらうという体験をともにする事が楽しいと感じる方、読書自体が楽しいことだということを知ってもらいたい方、町にこんな場所があったら楽しそうだと思って参加していただく方など、いろいろな理由で興味を持たれる方がいらっしゃいます。ちなみにオーナーさんには年間で2,400円から4,800円を支払っていただきます」

ここまで読んでいただいた皆さんの疑問を代弁するべく、私はさらに東田さんに質問をしてみました。

「本を借りる側は無料で、本を貸すオーナーさんがお金を払うんですか?!」

東田さん「はい、そうです。」

「・・・なるほど、これは新しい図書館だ」

と私が無理やり納得しようとしていると、東田さんからさらに驚きの情報をいただきました。

東田さん「オーナーさんはそれ自体を面白いと思っていただいて参加していただいています。しかし、何かメリットを設けようと思い、通常1日500円で使えるコワーキングスペースを年間使い放題にしました」

「え?!そんな設定だと、つねよし百貨店は採算が合わないのでは?500円×365日だと182,500円なのに2,400円で年間使い放題にしてしまうんですか?!」

どうやら、私は理解不能な世界に飛び込んでしまったようだ・・。

面白さだけでお金を払って本を貸すオーナーさんの考えも、採算の合わないサービスを付ける東田さんの考えも、私には理解できない。なぜそういう結論に至るのだろうか。

しかし、このまま「はい、分かりました!」と言って帰るわけにはいかない!と思った私は思い切って

「私もオーナーになってもいいですか?」と尋ねました。

東田さんは「もちろん、大丈夫ですよ」と快く受け入れてくださいました。

本棚を所有してみた

私が配架させていただいた書籍たち

そうして、配置させていただいた私が所有する本棚がコチラ!

並べた本を眺めてみて初めて分かりましたが、

『自分がおススメする本を見知らぬ誰かが手に取ってくれて何かを感じてくれたら・・』

そんな想像を膨らませていると、確かに・・・面白い!!

言うまでもなく、コワーキングスペース年間無料の魅力に釣られてオーナーになった私ですが、確かにこれは面白い!!いったい、誰がこの本たちを手に取ってくれるのか、とても楽しみな気持ちになりました。

というわけで、ウワサのシェア型図書館の正体は以下の通り新しいカタチの図書館でした。

●図書館のスペースをオーナーがシェアする新しいカタチの図書館だった

●本は無料で借りることができ、本を貸すオーナーがお金を払う新しいカタチの図書館だった

●オーナーにはコワーキングスペースが年間使い放題という特典がついてくる図書館だった

ということでした。

こういった『利他の精神』でつくられていく場所、ステキだと思いませんか?

ぜひ一度、このステキな空間に足を運んでいただければと思います。

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