~潜入レポ~ 網野町の保護猫カフェ”NEKOKOKORO”さんに潜入したら、猫を想う「猫心」がステキ過ぎた件

私はいつも気になっていました。

京丹後市に移住してからの2年、幾度も通る網野町から久美浜町方面に向かう道の途中で『猫カフェ』という文字がチラチラと目に入ってくるものの、一度も足を運んだことが無かったからです。

この記事は、ついにたんポケ取材班が猫カフェに潜入してかわいい猫に癒されてごろごろにゃんにゃんしてきましたというお話・・・ではなく(それもありますが)、猫カフェオーナーさんがなぜ『保護猫カフェ』を営むことになったのか、オーナーさんの猫を想う心と、人間と猫との適切な関わり方について声を大にしてお伝えするものであります。

猫カフェ”NEKOKOKORO”へ潜入

ペットハウス(ペットのお預かり)とトリマー(犬の散髪)を営んでおり、建物の2階が今回の取材先の保護猫カフェ『NEKOKOKORO(ねここころ)』となっているそうです。

早速、気になる2階に上がらせていただきました!

ドアをくぐると、そこは猫国(ねこぐに)だった・・。

愛らしい猫たちがごろごろと寝転んでおり、ベッドで眠るねこやハンモックに揺れる猫・・

なるほど・・ここが猫カフェ・・・

昼下がりの陽気の中、猫と一緒にまどろむ空間。どこか南国にでも来た気分です。

料金は1時間の場合1,100円、30分の場合880円となっています。

猫カフェという名称ではあるものの、カフェメニューは提供しておらず、任意で表の自動販売機でドリンクを購入していただいて猫と共に過ごす空間を提供している場所を提供しています。

記者「どういう方が猫カフェを利用されるんですか?」

オーナー「いろいろな方が利用されます。お一人でゆっくり昼寝される方、カップルで来られる方、親子で来られて子どもさんが宿題されていることもあります」

なるほど・・猫と同じように人間も自由に過ごすことができる。それが猫カフェなのですね!!

『保護猫』カフェとは?

ここでずっと気になっていた質問をしてみました。

記「『保護猫カフェ』の『保護猫』の部分が気になったのですが、猫を保護されているんですか?」

オ「はい、ここにいる猫たちは野良猫や捨て猫、飼えなくなったのを保護した猫なんです」

記「なるほど、そういう猫が丹後にもいるんですね・・・。いつから猫の保護や猫カフェをされているのですか?」

オ「猫カフェは3年前に開設しました。猫の保護活動自体は20年近くやっています」

エッ!!20年??そんなに長く活動を??

驚いた私はさらに質問を続けました。

記「野良猫や捨て猫に関わる問題はそんなに解決に時間がかかるものなのですか?」

オ「はい。捨て猫・野良猫問題はかんたんに解決できる問題ではないんです。この猫カフェも、保護された猫の里親さがしや保護活動を持続させるために必要な資金を集めることに繋がっているんです」

猫とホカホカとたわむれる取材をイメージしていた我々でしたが、保護猫カフェを営まれているのには深い理由があるようです。

なぜ捨て猫・野良猫が増えているのか?

オ「主に(独居高齢者の方などが)野良猫にエサをあげてしまい、繁殖力が高まってしまうことで野良猫が増えています。猫は早ければ生後4カ月頃から繁殖能力を持ち、1度の出産で5匹くらい子を生みます。このペースで増えてしまうと、人間社会と共存する数をすぐに超えてしまい、不幸な最期を迎えるネコ達が増えていってしまうのです」

記「不幸な最期とは・・・?」

オ「人間に餌付けされて野生では生きていけない猫が餓死したり、殺処分されたり、人間に捕まって海に捨てられてしまったり、そういうことは実はすでに起こっていることでもあるんです」

私の足のかたわらでグーグー眠っているこのかわいい猫も、猫カフェが無ければそんな運命が待ち受けていたのだろうか・・・。

猫をなでながらそんなことを考えていると、この猫カフェは人間の癒しの場所であるとともに、過酷な運命から逃れるための猫たちの最後のシェルターに見えてきました。

猫の保護活動ってどんなことをするの?

オ「保護した野良猫や捨て猫は、必ず病院に連れて行かなくてはなりません。基本的な健康診断、ノミ・ダニの駆除、ワクチンの接種をすることは人間が猫を保護する上での責任です」

記「大切なことですね。保護する猫が増えている中でその費用の負担はどうするのですか?」

オ「猫を保護した方にやっていただくようにしています。個別に受診すると1万円くらいかかるかもしれませんが、本当に猫を助けたいと考えているなら責任をもっていただかなければいけません。個人で動物病院に連れていくことが難しい方には代理で行きつけの病院に連れていきますが、その費用(5千円程度)はいただくようにしています」

記「猫を保護して連れてきた方に病院の費用負担をお願いしているんですね。確かに、その後にもエサの費用などがかかることを考えると、NEKOKOKOROさんが全て負担することは難しいですね」

オ「その通りです。拾ってきたけど費用負担はしたくない、という方もいらっしゃるのは事実です。しかし、費用負担したくないから再び捨てることは、お互いに望む形ではないのは明らかです。善意で拾ったつもりでも、中途半端な関わり方をすることは本当の意味での問題解決につながらないのです。猫を保護する方には保護する“責任”が伴います。

テレビなどで猫の保護活動が報道されますが、一部だけ切り取って伝わっていて重要な部分が伝わっていません。猫を保護する方には『”一緒に”猫を助けよう!』というメッセージを届けたいと思っています。」

保護する責任・・・。

正直なところ、町の野良猫を見かけてもそんなこと考えた事もありませんでした。

オ「その後に重要なのは、猫に不妊去勢手術を施すことです。猫は繫殖力が高いので保護する猫には不妊去勢手術を施しています。そうすることで猫の大量繁殖を防ぐことができます。個々で手術を行うと手間もコストもかかるので、半年に1度、獣医さんに来てもらって、まとめて行っています」

記「人間の都合で不妊去勢手術を施すのもかわいそうな気がしますが、それをしなければ問題はいつまでも解決せず、猫たちにさらに過酷な運命を背負わせてしまうんですね」

オ「その通りです。1匹の猫の去勢・避妊手術を怠ったばかりに、ものすごい数の猫が繁殖してしまったという例が絶えません。これも必ず必要なことなんです」

保護猫カフェ”NEKOKOKORO”が提供しているもの

ここまで聞いて、物わかりの悪いたんポケ取材班もようやく全容がみえてきました。

オ「この猫カフェは保護された猫が健康に暮らせるようにするための場所でもあるし、里親さんとの出会いの場でもあるし、猫の保護に関わる費用をまかなうための場所にもなっています」

訪れる人に対しては、猫と過ごす豊かな時間を提供し
ここにいる猫にとっては、里親に引き取ってもらう機会を提供し
収益は、猫の生活費や手術費用に使われ、猫が抱えている課題の解決につながっている

まさに猫を保護するための『三方よし』になっている素晴らしい取組みなのです!!

“猫の保護活動”への関わり方

記「この猫カフェに来ることも猫の保護活動につながっているんですね!!他にも何か猫の保護活動に関われることはあるのでしょうか?」

オ「活動の寄付を常時募っています。銀行振込もできますし、猫カフェ前に自動販売機を設置しているのでそこで10円からの寄付をしていただくことができます」

なんと!自動販売機で寄付!!

アナログなようで斬新な方法で支援できるんですね!!

オ「あとは ”ねこ会議”という会を作り、猫の保護活動をはじめ猫に関するいろいろな活動を行っています。どなたでも参加可能で、正会員は年会費6,000円、賛助会員は年会費3,000円となっています。直近では、10月24日(日)に初の試みとして”猫の譲渡会”と”フリーマーケット”を実施します!それから、ねこ会議の正会員さんは料金をいただかずにNEKOKOKOROを利用することができます」

NEKOKOKOROにいつでも来てよいなんて、まさに猫心をくすぐりますね!

まとめ

いつも気になっていた保護猫カフェNEKOKOKOROさんは

■保護された猫たちとゆったり自由に過ごせる場所だった
■この場所に関わることで不幸な猫を減らし、幸せな猫ライフに繋がる場所だった
■20年にわたる猫を守りたいという“猫心”を体現した場所だった

猫を愛する皆さま、ゼヒ一度足を運んでみてくださいませ✋

また、猫問題における人間側の教訓

■関わる責任  むやみにエサをあげないでください
■保護する責任 病院受診や不妊治療までが保護です
■飼う責任   大切な家族として猫と暮らしてください

可愛いから、寂しいから、大変だから、と人間都合で関わることがよい事なのか今一度考える必要がありそうです。

図解:たんポケ的取材まとめ

以上、網野町の保護猫カフェ NEKOKOKOROさんに潜入したら、猫を想う「猫心」がステキ過ぎた件でした。

現場からは以上です!!!!

【保護猫カフェNEKOKOKORO】
〒629-3241 京都府京丹後市網野町木津49(ペットハウスtakao2階)
営業時間:12時~17時
定休日:水曜日
電話: 0772-74-0741
予約フォーム:https://tol-app.jp/s/hogoneko-nekokokoro
Instagram: hogo_nekocafe_nekokokoro

【ねこ会議】
[寄付のご案内]
ゆうちょ銀行 網野支店
記号 14470
番号 37248611
ネコホゴカツドウネコカイギ
[お問合せ]
Facebook : https://www.facebook.com/tangonekokaigi/