~潜入レポ~ 新しくできた”まちまち案内所”ってどんな場所なの?
2021.10.2
ハラコー
京丹後市峰山町に“まちまち案内所”という場所ができるらしい!!
たんポケ編集部にそんな情報が寄せられたので、たんポケ編集部が(鬼編集長に命じられ)潜入レポートしてきました。
どこにあるの?
取材するにしても、まちまち案内所はどこにあるのか?
ポンコツ取材班がオロオロしていると、見かねた友人がまちまち案内所へ案内するためのステキな地図を提供してくれたので、それをそのまま引用させていただきます。
峰山駅から徒歩5分ほど。
丹海バス 峰山営業所の目の前。
スーパーにしがきから道路をはさんだ場所。
そこに“まちまち案内所”はあります。
見つけた!!!!
ここが”まちまち案内所”です!
調査したところ、もともと材木屋さんの倉庫だった場所をリノベーションした建物だそうです。
『材木屋の・・倉庫を・・・リノべ??』
言葉だけ聞くと、中がどうなっているのか全く想像がつきません・・。
とりあえず、建物は2階建てとなっているようです。
取材班は建物内部に潜入を試みました。
潜入を試みる
建物入口に”まちまち案内所プレオープン中”と書かれた看板を発見!
チャーミングなイラストが“お気軽にお立寄り下さい!”と歓迎してくれています。
(マスコットキャラでしょうか・・?)
よし、お気軽にお立ち寄ってやる!
取材班は緊張しながらお立ち寄ってみました。
1階はカフェ&ブックスペース
『(いい意味で)思ってたんと違う・・・』
材木屋という言葉が頭に刻み込まれていた私は、想像と全然違うオサレスペースに驚いてしまいました。
”どこでもドアでもくぐったかしら?”
BGMにノラ・ジョーンズが流れ、女性達が楽しそうにおしゃべりをしている空間を前に、これまでの京丹後には無かったものができたということだけはよく分かりました。
“こんなオシャレなカフェのキッチン内部はどうなっているのかしら?”
と思ってのぞき込んでみると、そこには・・・・
かなだらい!!!
ドリフのコントで降ってくる”あいつ”が、なぜこんなオサレスペースに??
まさに金だらいで頭を打たれたような衝撃を受けました。
オサレを持たせながらも、レトロ感や無骨さも残るこの空間、まさにまちまちな価値観が垣間見れるようでした。
さらに1階奥に進むと、本棚を発見!!
この本棚はオーナー制の本棚になっており、(価格はまだ決まってないそうですが)1つの棚をオーナーが所有して、好きな本を配架していくしくみになっているそうです。
※本じゃなくて、モノを置く事もOKとのこと。
そして、この日この場所に来ていた若い女性と会話したところ
「私もこの本棚を作った1人です」という貴重な証言を得ることができました。
この方は、京丹後出身で今は大学に通うために市外に出られているそうですが、京丹後の設計事務所U設計室にインターンシップで帰ってこられていたそうで、インターン後に約1カ月この本棚を作成されていたそうです!
地元出身の若い方が時間をかけて創ったこの本棚。
この本棚の裏にあるバックストーリーを知ると、この空間が持つ魅力がグッと増した気がします。
この空間が今後どんな人のどんな本たちで埋められていくのか楽しみです!
2階に潜入
1階の潜入ですでにこの場が持つポテンシャルは十分感じられたのですが、そうなると気になってくるのが
「じゃあ、2階はどうなってるの?」という点。
わくわくしながら2階に上がっていきます。
階段を抜けると・・そこにはさらにこれまでの京丹後らしからぬ空間が広がっていました。
おおおお~!!
記者失格ですが私の口から出た言葉は「おおおお~」でした。
ボキャブラリーの貧困さを呪うような気持ちで、”Jリーグの応援じゃないんだよ!” というセルフツッコミを右から左に流しつつ、2階の実態に迫っていきます。
どうやら机が並んでいるエリアは”コワークスペース”になっていて、ここにパソコンを持ち込んで仕事をしたり作業ができる場所になっているそうです。
オープン初日となる10月1日から既に企業の方達が集まったセミナーが開催されるそうで、会場準備をされていました。(こんな場所で開催されるセミナーはさぞかしステキなものなのでしょうね・・・)
また、コワークスペース横には”ミーティングルーム”という個室があります。
ここは、名前通りオンライン含むミーティングを行う個室となっているそうで、素朴ながら暖かみのある落ち着いたスペースとなっていました。
他にも、奥の方には“ものづくりスペース”、“くつろぎスペース” というエリアがあります。
こちらは、まだ完全体ではなく今後さらに発展していくようなので写真は割愛しますが、DIY工作ができたり子ども連れでもゆったりくつろげるスペースとなっているそうです。
ココはホントに京丹後?
TOKYOのオサレシェアスペースに迷い込んでしまったかのような気さえしてきますが、どうしてローカル京丹後にこんな場所が誕生したのでしょう?
込められた想い
この場所の創設メンバーの1人、小林あさこさんに直撃してみました。
記者「この場所をひと言で説明すると、どういう場所なんでしょう?」
小林さん「そうですね・・3つくらいありまして」
”ひと言で、って聞いたのに3つ帰ってきた!”
なーんて心の中ツッコミは左から右に流しつつ詳しくお話を聞いたところ、ステキな答えが返ってきました。
小林さんの3つの想いとは
①1人にならないような場所にしたい
小林さんはこの場所で移住相談員としても活動しており自身も京丹後に移住した経験をお持ち
その経験からも、生きていく上で『誰かとつながっていること』が大切だということを痛感しているそうです。
また、移住者だけでなく地域で元々暮らしている方もいろいろな(まちまちな)方と繋がりを持つことで暮らしが豊かになっていくことを願っている、とのことでした。
②まちまち(いろいろ)な使い方がある
(ここまでの紹介を読んで既に感じているかもしれませんが)ここはいろいろな使い方ができる場所になっていて、どこかで買ってきたお惣菜やテイクアウト料理を持ち込んで食べてもいいし、本を読んでゆっくりしていってもいいし、2階でデスクワークをしたりDIYをしたり親子でくつろいでも良い場所です。
いろいろな方がいろいろな使い方ができることで、時間の過ごし方が豊かになっていってほしい、とのことでした。
③誰にでも”できる”を感じてもらいたい
こんなステキな空間を創設した小林さんですが、ご自身いわく「私も京丹後に移住する前は人と積極的に接する人間ではなかった」と話されていました。それでも、当時の自分では考えられないことが今実現していることを考えると、どんな人でも自分がやりたいことを実現していく力はあると信じるようになり、まちまち(いろいろ)な人のいろいろな「やりたい」が実現するきっかけになる場所になってほしい、とのことでした。
なんとステキな想いでしょう💕
まちまち案内所に込められた想いは、
“まちまちな人が” “まちまちな使い方で” “まちまちな「やりたい」を”実現していく場所なんですね!!
これぞまさにダイバーシティ(多様性)を象徴したような場所だと思います。
【人の多様性】・【手段の多様性】・【目的の多様性】、これらが掛け算のように組み合わされていけば、この空間で生まれる価値の多様性は無限大に広がっていくような世界観が垣間見えた気がします。
まちまち案内所の今後について
まちまち案内所の今後について、さぞかし多様性に富んだまちまちな将来展望があるのだろうと思い
『まちまち案内所の今後はどんな展開をしていくのでしょう?』
と質問したところ
『ずっと完成に向けて動き続けるサクラダファミリアみたいなものですね』
という答えが返ってきました。
今後の可能性についてたくさん語ってくれると思っていたのに
“そこはひと言で語れちゃうんですね” という心のツッコミを上から下に受け流しつつも、ローカル京丹後に出現した まちまち案内所 の今後の無限の可能性に期待が広がるのでありました。
今後もプレオープン期間として皆さんのお越しをお待ちしているそうなので、ぜひ一度足を運んでみてください!
追伸:お土産に来場した方先着50名にお配りしている、まちまちロゴクッキーをいただきました🍪
現場からは以上です!!!!
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