お金のぽけっと#5 ローカルライフにおける資産運用について考える

2021.7.4

ハラコー

こんにちは。

生きていく上で欠かせないものの1つが「お金」だと思います。

TanTanPocketの記事の中でもお金に関するポケット「お金のポケット」と題して、思う事をつらつらと書いてみようと思います。

※この記事を読むことでポケットマネーが増える!なんてことは期待せず、「ふーん、そういうこともあるかもね」程度に読んでいただけると幸いです。

第1回の記事では、『お金の公式について考える』

第2回の記事では『ローカルライフにおける収入アップを考える』

第3回の記事では『ローカルライフにおける支出ダウンを考える』

第4回の記事では『ローカルライフにおけるお金のポケットについて考える』について書かせていただきました。

今日はお金の公式、{(①収入)-(②支出)} ×(③資金運用率)の中から

主に③資金運用率についてローカルライフ目線で考えてみたいと思います。

都市とローカルで何がちがう?

資金運用をローカルライフ目線で考えるってどういうことなのかよく分からないかもしれませんが、10年以上都市生活を送った後、地方に移住してもうすぐ2年たとうとしている中で、それぞれの体験から比較してみたいと思います。

結論から述べると、『都市でもローカルでも変わらない』というのが私の考えです。

なんだ、つまらない結論だな・・と思うかもしれませんが、個人的にはこれはけっこうスゴいことだと感じています。多くの方にとってローカル=不便というイメージが強いのではないでしょうか?私もその1人でした。そして、今も「移住して不便だったことってどんなことですか?」とよくきかれます。

しかし、ローカルライフにおいて不便なことって思っていた以上に少ないのです。現代において『都市とローカルはそんなに違わない』そして、この資金運用もその1つだと思います。

資金運用がに不自由さを感じない理由は、インターネットが利用できるからです。

これまた陳腐な結論だと自分でも思うのですが、インターネットはローカルライフの不便の多くを解消してくれており、資金運用もその1つです。地域に証券会社がなくても口座開設はかんたんにでき、株価はリアルタイムに把握できるし株や投資信託もスマホ1台で購入できます。

長くなった人生を武器にする

『人生100年時代』と言われるように、現代人の寿命は延び続けています。

寿命が長くなったことによって、個人が人生の中で持てる『時間』が長くなりました。この時間を武器にすることができるのが資金運用だと思います。

かの有名なアインシュタインが、『人類最大の発明は“複利だ”』と言ったそうです。(アインシュタインに直接聞いたわけではないので都市伝説かもしれませんが、それだけスゴイ発明だということだと思います)

複利をかんたんに説明すると「利子にも利子がつくこと」です。

ググればすぐに出て来るので複利の詳しい説明は省きますが、この複利の効果を最大限にしてくれるのが『時間』です。ご存じのとおり時間をかけるほど利子はついてくるものです。

複利の効果を理解しやすい話として『72の法則』というものが有名です。

これは、「”72″を利率で割って導き出される数字が、元本を2倍にするまでにかかる年数をあらわす」というものです。たとえば、100万円の元本を年利2%で運用した場合、72÷2=36 、つまり36年後には200万円になります。その200万円を同じように36年間運用すれば400万円になります。

72の法則

人生が長くなることが確実視されているのであれば、できるだけ若いうちから正しく資金運用することでその恩恵を受けられることができるハズです。

現在、銀行の普通預金の年利が0.001%くらいなので、元本を2倍にするには72÷0.001という計算から72000年かかることになります。それを考えると、同じ勤務先で同じ給料をもらい同じくらいの生活水準で暮らしていても、どのように資金運用をしているかによって20年後・30年後のお金のポケットの中身には大きな差が出てくると思います。

そして、前述した通り、都市であろうとローカルであろうと資金運用するための環境に差がないのであれば、どこに暮らしていようとも資金運用について真剣に考えた方がよいと思います。

ただし、前回の記事 『ローカルライフにおけるお金のポケットについて考える』 に書いたとおり、常に支出が収入を上回るようなことがあっては意味がありません。しっかり(①収入)-(②支出)をプラスにしておくことが必須です。そして、そのプラスとなる金額が多ければ元本が増えるわけですから福利効果を最大限に得られます。

お金以外の資産について考える

これまでの「お金のポケット」の記事の中でも、お金が増えると何がよいのか個人的考えを書きましたが、もう一度書かせていただくと、以下の4つのことがよいことだと感じています。

・お金がたまりやすくなる

・心理的に余裕ができる

・時間に余裕ができる

・人生の選択肢が増える

仮に心理的にも時間にも余裕ができて人生の選択肢が増やすことができたとしたら、皆さんは何をしたいですか?

この状態が作れたとしたら、ローカル生活の中でこんな資産を大切にしたいな~と個人的に思うことを挙げてみたいと思います。

①よいものを食べる(身体という資本)

ローカル生活を通じて大きく価値観に変化があったものの1つに“食”が挙げられます。単純に食事がおいしいのです。そしてそのおいしさというのが、「舌でおいしい」というのではなく「からだにフィットしていておいしい」という感覚なのです。たぶん、からだが自然と求めている食事に近いのだと思います。

よく考えると、自分のからだというのは必ず「これまで食べたもの」でつくられているはずなので、ある意味食事というものは「未来の自分」でもあるのではないか・・と思うようになりました。そう考えると”食”というのはからだという資本に対する投資そのものだと捉えるようになり、食をとても大切に考えるようになりました。

②自然の中でゆっくりする(自然という資本)

同じく都市生活からローカルライフにシフトしたことで”自然”がとても近くなりました。山や川が近くにあることに加えて、まちに3階建て以上の建物がほとんどないので、空がとても広く感じられます。海も近くにあることもあり癒やされます。その魅力は別の記事『京丹後の美しい海と空 #私の好きな場所』でも紹介させていただきました。

世界中から自然環境が失われてしまっていることを考えると、有限である自然資本にすぐにアクセスできるというのは実はとてもありがたい環境なのではないかと感じています。

③大切な人と過ごす時間をもっと大切にする(時間という資本)

お金に苦労したり心配することがなくなれば、お金に働かされる・お金のための労働に苦心しなくてもよくなると思います。その状態から解放されれば、人生において誰もが等しく有限の資産である「時間」の使い方が変わってくると思います。

家族と一緒にごはんを食べる、友人と一緒に楽しく遊ぶ、仲間と一緒にやりたい企画を進めていく・・など。

以前も書きましたが、ローカル生活になってからというもの通勤時間が片道15分ほどになりました。(東京勤務時代は片道1時間)時間という資本の使い方が豊かになれば人生が豊かになると思います。

④大切な人を(も)幸せにする(関係資本、信頼資本)

おそらく、世界中で自分1人が裕福になっても幸せにはなれないと思っています。

たとえば「高層マンションの最上階で毎日特上のお寿司を食べる」生活や「大自然の中で地元食材を食べ温泉に毎日癒やされる」生活が実現したとしても、それが自分1人だけの生活では幸せを感じられないと思います。

本当に豊かな生活・幸せな人生を送るためには、「誰かと分かち合うこと」が欠かせないのではないでしょうか。

お金を含めて、自分自身の資産を十分につくることができたら、人間はきっと周囲にもそれを分かち合いたくなるのではないかと思います。しかし、仮に十分な資産を築いたとしても、隣人の顔すらも知らない生活をしていては「誰と分かち合ったらよいのか」わからなくなるかもしれません。

そういう観点からローカルを見つめ直すと、隣人とあいさつを交わしおすそ分けをしたり、地域活動によるコミュニケーションがされているローカル生活には関係資本や信頼資本というものを作りやすい土台があるのではないかと感じています。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

冒頭に書いたとおりですが、この記事を読んだからといって、すぐにポケットマネーが増えることはないのですが、お金や資産に関するヒントが何か1つでもあったならうれしく思います。そして皆さんの人生が(金銭面以外でも)豊かなものになっていけばいいな、と思います。

では、皆さん今日も良い一日を✋

Have a nice day!!!!