Precious Plastic Tangoの挑戦 #2 ~プロトタイプ1号の作成~

私は驚いた!

次に八隅さんに会った時、既にプロトタイプ(試作品)第1号ができあがっていたからだ!!

何の話をしているのか分からない読者の方は、前回の記事からご確認いただきたい。

かいつまんで説明すると、

Precious Plastic Tango という、プラスチックゴミを再生利用して新たなアイテムとして生まれ変わらせる活動をしている八隅孝治さん(趣味:ゴミ拾い)という方が新たにドームテントのような新製品を開発している、というお話です。

さて、そんな八隅さんの挑戦について連載していくこのシリーズ、思いのほか早いスピードで試作品ができあがり、今後は記事が追いつかないのでは・・・という不安を感じつつも、連載第2回目をお届けしたいと思います。

これがプロトタイプ1号!

少年のように目を輝かせながら八隅さんが見せてくれた試作品がコチラ!

Precious Plastic Dome 試作第1号

京丹後市網野町にある、【丹後木工所】さんのご協力のもと、木材と結束バンドを使って小さいドームを作成したとのこと❕❕

行動の早さと周囲の巻き込み力の高さに驚くばかりです!

この時は、中に電球を入れて、ライトのように使うことなどを試していました。
なるほど、これに和紙を貼り合わせて和風の照明器具になってもステキかも・・💖

商品開発において【プロトタイピングが大切!】なんてお話は、デザイン思考などでも盛んに言われていることですが、確かになるほど、こうやって具体的なカタチになるとリアリティを感じます。

なぜ木を素材に選んだの?

愛すべき1号を拝見させていただいたところで、気になったことを質問させていただきました。

記者『なぜ木材を使って作成したんですか?』

八隅さん『木が持つぬくもりを感じてもらいたかったのが理由の1つです。また、僕は海岸清掃をするようになってから、海と山はつながっていて、山がキレイに保たれていなければ海もキレイにならないことを学んだので、この製品を通じて、海ゴミ素材と山の木材のつながりを表現したかったんです』

あまりにステキな答えに、5秒前まで「棒だったらなんでもよいのかな」程度に考えていた自分の未熟さを恥じつつ、平静を装ってさらに質問をしてみました。

記者『な、なるほど。海と山のつながり・・大切なポイントですね。どんな風につながってるんですか?』

八隅さん『海洋ゴミの原因は、海に直接捨てられたものだけでなく、陸上で捨てられたゴミが雨や風によって川に入り、川から海へ運ばれてくるものもあるんです。また、山がしっかり保全されていれば山から運ばれた栄養分によって、海に植物プランクトンが増えて魚や貝が育ちやすい豊かな海が作られていくんです』

記者の小学生レベルの質問にあわせて大変分かりやすく図解付きでお答えいただきました。

1つの商品開発に、そこまで環境に関する想いやメッセージを込められていることがスゴいことだなぁと感嘆いたしました。

この辺りに八隅さんの『環境問題について(表層的なことだけでなく)関心を持ってもらいたい』という心髄が垣間見えた気がします。

分かりやすく図解説明していただきました

今後に向けて

八隅さん『今は結束バンドで木材をくっつけているけど、ここをつなぐためのジョイントパーツを再生プラスチックで作ろうと思っています』

記者『ジョイントパーツ・・。どうやって作るんですか?』

記者の質問レベルの低さはさておき、作り方を尋ねると

八隅さん『粉砕したプラスチックを溶かして金型に射出成型して作るんです!』

記者『カナガタにしゃしゅちゅしぇぃけぃ・・。早口言葉ですか?』(既に言えてません)

八隅さん『はい!違います!金型というのは、ジョイントパーツをつくるための金属の型のことです』

既にインターネット上に公開されているPrecious Plastic Domeの作り方の画像で説明してくれました。

(画像出展:https://community.preciousplastic.com/how-to/build-a-geodesic-dome

『この金型に溶けたプラスチックをぎゅーっと押し込んでいくんです。こうやってカタチをつくることを”射出成型(しゃしゅつせいけい)”といいます』

『その後、金型が冷えると中に押し込んだプラスチックが固まります。それを取り出せばジョイントパーツをつくることができます。

『この金型をつくる必要があるんです!これは自分だけでは作れないので、金属加工ができる会社さんの力を借りなければいけません。ただ、立体加工になるので、少しレベルが高い切削技術が必要になるんです。」

なるほど、既に作り方も公開されているのでかんたんなのかと思っていましたが、これはちょっと難しそうだ。

果たして、八隅さんはこの金型を作ることができるのか?!

そして、その先にあるPrecious Plastic Domeを完成させることができるのか?!

次回以降の展開にご期待ください!!

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YOLO✋