卒業する地域おこし協力隊へ感謝をこめて #3 稲本 真也さん

2021.7.14

たんぽけライター

TanTanPocket編集部に1本の連絡がありました。

それは、令和3年6月30日をもって任期を終える 京丹後市の地域おこし協力隊へ感謝を伝えたいという市民ライターからの連絡でした。

この記事は、任期を終える3人の地域おこし協力隊の方々に対して市民ライターさんがおこなったインタビュー記事となっており、約3年の任期中、地域のために貢献していただいた取組みを多くの方に知ってもらいたいという想いでつづられています。

ここまで愛されている地域おこし協力隊の皆さんも、こんな記事を投稿してくれるライターさんもとてもステキだと思います。ぜひご一読ください。

地域おこし協力隊の言葉 ~稲本真也氏の声をきく~

平成30年7月1日。
3人の地域おこし協力隊が誕生しました。
彼らはそれぞれの活動地でそれぞれの個性を生かし
それぞれの盛り上げ方で活動をおこなってきました。

令和2年。
コロナ禍となり活動が制限される中でも
彼らの経験と行動力は力強く地域、他の協力隊を支え続けました。

令和3年。
そんな彼らがいよいよ3年間という任期を終えます。
6月30日。
「長いようで短い3年間」
彼らの声を聞きたい。
歩んできた道を感じ、伝えたい。 彼らの言葉をここに記します。

稲本さんの取組み

地元事業者や団体等と連携を図りながら、持ち前の発想力を生かし「モバイルハウス」や木製知育玩具の製品開発など地域産木材の利活用や魅力発信を行ってきた。

コロナ禍では、地域の子供たちを応援する活動を行っている。

また、四季の魅力や地域情報をSNSなどで発信。写真展も開催している。

きっかけのお話し

「とりあえず行ってみるか」という感じで訪れたのが正直な気持ちです。

東京で働いており、担当していた大きなプロジェクトも終わるタイミングで暮らしを変えたかったのだという。

「はじめは海外に行くつもりだった」とのこと。

実際には、3カ月ほど海外に滞在していたが、奥さま(当時の彼女)とも話し合い帰国することに。

帰国してからは、海外で無ければ地方移住したいと思い、地方移住についてネットで検索していた時に、奥さまの実家がある京丹後市をたまたま調べた。その時に、地域おこし協力隊の募集情報が載っており応募したのがきっかけだという。

京丹後市の事を全く知らない中で、着任当初は活動地について色々な人に聞いたりしながら情報を集めた。

活動をしていく中で、活動地を広げるべきだと感じ、地域産木材の利活用や魅力発信に関わっていった。稲本さんの活動の中で誕生したものがいくつかある。「発想力が豊かだと言われます」と語ってくれた通り、モバイルハウスや木製知育玩具の製品開発など地域産木材の利活用の企画に携わり、魅力の発信を行ってきた。

大切なこと

「面白いと思えるかどうか」を大切にしているという。

興味があることをとことん突き詰めるタイプ。

逆に興味がないことには体が動かないという。

突き詰める時は気づいたら朝になることもあるほど。モバイルハウスを作成した時も、設計など知らないことについて調べるうちに朝になっていたと話してくれた。

続けられた理由

「担当者が良かった」。

稲本さんが着任された当時から担当している市職員のおかげで続けてこれたという。

あとは同期の2人の存在。

「同期に恵まれた」。

中川さんや関さんがいたから自分の活動がしやすくなったことが沢山あるという。

2人には感謝していると稲本さんは話す。

これからの協力隊へ

「濃い3年間だった。地域おこし協力隊として過ごす3年間を楽しんでください」とメッセージをくれた。 

3年間で様々な方とのつながりができ、お世話になれたのも協力隊としての活動があったからだという。

3年間を振り返って

私自身よく続けてこられたなあと思います。こちらに来たのも、「とりあえず行ってみるか」という感じだったので。

でも、結婚もして子供もできたことや、思ったよりも色々な方とのご縁をいただいて、知り合いが増えたこと。3年間でこんなに1つのまちの事を深く知る時間になるとは思っていなかったです。

 地元の人と話していると、「あんたよく京丹後市のこと知ってるね」と言われることがあるんです。それぐらい濃い3年間だったのかなって。丹後という地域にずっぽりはまった時間でしたね。

 あとは着任当初と違い、京丹後市が自分事になりましたね。お世話になった方や知り合いが増え、まちに馴染んでいきました。何より最大の理由は息子が産まれたこと。自分の子どもが育つまちが良くあってほしい。息子を含めて「未来の世代にバトンを渡したい」と考えるようになりました。

自分たちで作っていける余白のあるまちだと思っています。

たんぽけ編集部から

稲本さんの3年間の取組みのお話、いかがでしたか?

はじめは海外にいくつもりだったのが、京丹後にやってきてモバイルハウスを創ることになるとは、ご本人も予想できない未来だったのではないでしょうか?
「面白そうだからやってみる」がカタチになっていくのは楽しそうですね!

卒業される3人の地域おこし協力隊に対して感謝記事は以上となります!
こういった想いがこもった記事を届けていただいたこと、たんぽけ編集部一同、とても嬉しく思っています!!
たんぽけに記事を投稿していただいたライターさん、まことにありがとうございました!!!!

【たんぽけでは皆さまからの投稿をお待ちしています】
景色、想い出、ニュース、イベント、今月のお題の投稿 など。

いただいた投稿は編集部でチェック・校正させていただいた上で順次たんぽけサイトにアップしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。