お金のぽけっと #7 貧乏とはなにか

2021.8.23

ハラコー

こんにちは✋

生きていく上で欠かせないものの1つが「お金」だと思います。

TanTanPocketの記事の中でも「お金のぽけっと」と題して、思う事をつらつらと書いてみようと思います。
地味な内容なので、あまり読まれず早々に終了するかなと思っていましたが、案外読んでいただいていることがわかったので、続けてみようと思います。

※この記事を読むことでポケットマネーが増える!なんてことは期待せず、「ふーん、そういうこともあるかもね」程度に読んでいただけると幸いです。

貧乏とは「お金が無いこと」なのか

『貧乏』という言葉を検索すると、その意味は

財産や収入が少なくて生活が苦しいこと。また、そのさま。

と書かれていました。(goo辞書より)

なるほど、やはり貧乏というものはお金が少ないことと関係しているようです。

ただ、私の見解としてはお金がないことよりも、後半部分の『生活が苦しいこと』 という表現の方が重要な気がしてなりません。

なぜそう思うのかと言うと、財産や収入が少ないけど、生活が苦しい事を感じさせず楽しそうに毎日を過ごしている人達と出会った経験があるからです。

タイ、インド、カンボジアなどを旅した時、日本人の私から見たら決して裕福とは言えない環境でも(むしろ日本の人達以上に)楽しそうで幸せそうな表情を見せる方がたくさんいました。

そして、それは日本でも同じ経験をしており、子ども達はどんな家庭に暮らしてても基本的には楽しそうに生活しているな、と感じます。

なので、「お金が無い」ということが必ずしも「生活が苦しい」と直結しないのではないかと思います。

カンボジアの小学校を訪れた際の子ども達

「お金が無い」と「生活が苦しくなる」の関係とは

では、「お金がない」と「生活が苦しい」が結びつくのはどういう時なのでしょうか?

色々な状況があるかと思いますが、

主に①『お金が無いから欲しいものが手に入らない』という状況ではないでしょうか。
また②『お金が無いから借金をしてしまって返済しなければならない』という状況は更に苦しい状況だと思います。

いずれの場合も共通するのは

『お金を使って何かが欲しい』ということから生じる苦しみだと思います。

もしこの仮定が正しいとするなら、お金を使って欲しいものがなくなれば、生活が苦しくなるということが無くなるということになります。

もちろん人が生きていくためには、生活する場所や食料や衣服など衣・食・住を満たさなければなりません。
これらをゼロにすることは不可能だと思うので、問題はそれらに対して求めるレベルの高低にあるのだと思います。

もし「お金が無くて生活が苦しい」と感じているなら、

・熱さ寒さをしのぐ以外の機能(デザイン、ブランド、ステータス)は必要なの?
・食材、外食、飲み会などはどの程度の価格・回数が自分にあってるの?
・本当に高級マンションや新築の一軒家、高い家賃の家に暮らす必要があるの?

こういった疑問を自分自身に問いかけるとよいのかもしれません。

本当の貧乏とは何なのか

私がこれまで学んできた中で最も納得感のある貧乏の定義は

『貧乏とは、物を持たない人のことではない。本当の貧乏とは、どれだけ物を得ても満足できず、もっともっとと限りなく欲する人のことだ。』

という、ホセ・ムヒカさん(元ウルグアイ大統領)の言葉です。

書籍『ホセ・ムヒカの言葉』(双葉社)

このお金のぽけっとシリーズ で何度も紹介しましたが、お金の公式は

{(収入)ー(支出)}×(資金運用率)

だと考えています。

限りない欲求を持った人にこの公式を当てはめると、(支出)が限りなく多くなっていくことになります。

当たり前ですが、支出が大きくなると収入で補うことができなくなっていきます。
また、支出が収入を上回ってしまうと残るお金はマイナスになってしまい、借金状態になってしまいます。

この2つのパターンは先に挙げた
①『お金が無いから欲しいものが手に入らない』
②『お金が無いから借金をしてしまって返済しなければならない』

という状況そのものではないでしょうか。

田舎暮らし≒貧乏 は本当か

都市と地方を比較すると「都市生活の方がお金持ち」「地方暮らしの方が貧しい」というイメージが一般的ではないかと思います。

しかし、社会人新卒から都市生活を10年以上経験し、2年前から地方に移住した私にとってのイメージは全く逆です。

都市には、高級なもの・便利なもの・溢れるほどの情報がありましたが、それらを際限なく求めていっても全てを手に入れることはできませんし、求めれば求めるほど苦しくなっていくと思います。

逆に、地方には高級な服屋さんも高級マンションもありません。食材が豊かなので美味しい料理はたくさんありますが、都市に比べて安価でいただくことができます。
「必要以上のものがあまり無い」という環境が、欲しいと思わせることを減らしてくれている気がします。

過去の記事にも書きましたが、神奈川で暮らしていた3LDKの賃貸物件の家賃は13万円+共益費0.4万円でした。
地方に移住した今、戸建て5LDK・庭付・車2台駐車可で3.5万円です(最近値引きしてくれました😲)

詳しくは → お金のぽけっと #3 ローカルライフにおける支出ダウンを考える

まとめ

お金のぽけっととして『貧乏』を表現すると

単に「お金が無いこと」を指すのではなく、
「際限なく欲することで発生するお金が無い状況」が生み出す生活の苦しさ

ということになります。

最後に、ホセ・ムヒカ元大統領の言葉をもう1つ引用させていただきます。

『君が何かを買う時、それはお金で買っているのではない。お金を得るために費やした人生の時間で買っているのだ。仕事だけに時間を費やし続けていると、人生で残るものは清算書だけだ。愛・家族・友人など、大切な人と過ごす時間こそ大切にしよう。』

皆さんにとって、本当に大切なものは何ですか?

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

Have a nice day !!!!