テンプレもあるよ!オリジナルの読書&映画&アニメノートをつくる

2023.2.27

川口優子

先日、本屋さんで「読書ノート」というものを見かけました。気になって中身をパラパラ見てみると、つまりは「読んだ本を記録していくノート」ということでした。

最近職場で月に1回「ビブリオバトル」が始まったこともあり、読書の習慣が復活してきていた私。読んだ本の内容はすぐ忘れてしまうタイプので、「気に入った本やその内容はぜひ記録しておきたい!」という衝動がこみ上げてきました。

その場ですぐノートを買おうと思ったのですが、スケジュールやメモは、もっぱらiPadの手書きできる手帳アプリで管理していることもあり、これも同じように集約したらいいのではと思いました。また、「読書ノート」で検索してみると、「結局、自分に合わせて(記録しておく項目を)オリジナルで作るのが一番」と書いてあったこともあり、それならと、自作のテンプレートを作ることにしました!
(今回、文字が多めの記事ですが、興味のある人に読んでもらえたらうれしいです笑)

デザインの一歩は整理から

◇何をまとめたいかを整理する

仕事でデザインを考えていくとき、情報を整理するところから始めます。実はこれが一番大切な項目で、「何をデザインしていくか(どんな情報を載せるか)を明確にする」ためのステップとして、不可欠です。

まず、「何のために記録するのか」を考えます。私は、読書ノートをつける目的を大きく2つに設定しました。一つは、自分が読んだ本を簡潔にまとめる力をつけること。もう一つは、後で見返したときに、自分が重要だと思っていた観点をすぐに把握できること。ダラダラ思い出を振り返りたいわけではないので、そこは潔く、書く項目を限定します。

「自分が読んだ本を簡潔にまとめる力」は、「要約」です。要約の力って本当に大事で、私の仕事(デザイン)でいうと、広告やポスターのキャッチコピーをつけるときや、プレゼンをするときに役立ちます。短いワードで簡潔に要点を伝える訓練と思うと、自分のためになる気がします。

「自分が重要だと思っていた観点をすぐに把握できること」は、私は「感想」と捉えました。読書感想文の本質は、「その本を読んで自分の気持ちがどう動いたか」ということが重要だと思います。例えば、「発見したこと」「学んだこと」「もっと深く知りたいと思ったこと」というような、自分にとってプラスの要素を把握すること。ノートを読み返したとき、自分の「気づき」を再認識できればベストだと思いました。

◇フリースペースも設ける

メモ的な意味合いで、フリースペースも付けることにしました。本の表紙を載せても良し、イラストを描いてもよし。さしずめ私は、表紙のデザインや装丁に携わった方々のお名前を書き留めておく感じでしょうか。

“めんどくさくない”が大事

読書ノートや映画ノートで検索すると、かわいいイラストや装飾で紙面を飾り付けている画像を見かけます。もちろん、これはこれで楽しそうなのですが、「ノートをかわいく仕上げること」が目的の一つになってしまいそうで、(私にとっては)本末転倒です。それに、私の性格上、絶対「(書くのが)めんどくさっ」ってなっていきます。続けることが大切なので、できるだけ手間がいらないテンプレートに仕上げることを目指します。

いざ、タブレット用のテンプレートを作成

以上のことから、下記の項目をテンプレート化することにしました。

基本的な書籍情報
・タイトル
・著者

・発行者
・発行所
・発行日

・ページ数
・ジャンル

・記入日

▼オリジナル要素
・読んだ日(期間)
・要約
・感想
・フリースペース

・お気に入りレベル(自己評価)

完成したテンプレートがこちら↓↓↓
(良ければ、自由にダウンロードしてご活用ください)

要素は最小限にし、シンプルに仕上げております。
実際記入してみましたが、気持ちが整理されてとても良いです。

映画ノートやアニメ・漫画ノートにも転用を

インドアの私の趣味は、もっぱら映画やアニメを見ること。いくつかサブスクに入っているので、寝る前や休日など、ついつい見てしまいます。記録という意味で、読書ノートだけでなく、「映画ノート」や「アニメ・漫画ノート」も作ってみたくなりました。

好きなアニメは、誰が作画を担当しているのかをチェックしてしまう私。なので、制作会社と作画監督は書き留めたいところ。デザイナーとしては、広報の仕方も気になります。映画好きの人だったら、キャストからロケ地まで、細かくチェックしたくなるのではないでしょうか。

作品を「探求」することで、より表現について深く知ることができそうな気がします。

図書館っていいね

さいごに。私は電子書籍派だったのですが、読書の数が増えると、お金も馬鹿にならないなぁと感じました。書籍のサブスクに入ろうかなと思っていたのですが、友だちから「図書館で借りたらいいじゃん」と言われ、その手があったかと気が付きました。調べてみると、図書館ってとっても便利で、読みたい本がたいがい手に入るよう。新書は借りられていることも多いのですが、少し待てば大丈夫だし、ネットで常に書籍の状況が確認できるので、手間もありません。(なんだか今さらですみません笑)

それで先日、峰山図書館に行って、「利用者カード」を作って本を借りてきました。基本は2週間で返却なので、タイムリミットもあって、読む習慣もつきそうです。

本は人生の道しるべである

持論ですが、現実逃避するには、本が一番です笑。悩みごとがあっても、本を読んでいる間は忘れられるし、時には、何気ない本の内容が、悩み解決の糸口になることもあります。まさに、本は人生の道しるべ。新しい知識を手に入れながら、自分の人生をより豊かにしていければなと思っています。


過去記事から、たんぽけ的おすすめ書籍も紹介します。
よければぜひ ^ ^

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