なんか見たことある…まちで出合った模様の意味は?

2021.3.30

川口優子

こんにちは。グラフィック・Webデザイナーの川口です^ ^
日常をなんとなく過ごしている時、心が動くデザインにエンカウント(遭遇)することがあります。この特集では、私がエンカウントしたちょっと気になるデザインを、私視点で紹介していきます。

先日、お天気がとってもよかったので、友達と久美浜にぶらり散歩に行ってきました。風が強く、春の香りが漂う陽気で気持ちがいい。休日に早起きした甲斐がありました。

集合場所はアメニティー久美浜公園。今回は、公園~久美浜駅~神谷太刀宮神社~公園と、約2㎞ののんびりコース。運動不足の私にはぴったりの距離です。

では、出発!

見えるのはカブト山、釣り人が多いですね
久美谷川河口 シンメトリーの構図がいい感じ

ちなみに、写真に写っているのはお友達です。

まちにはバス停があります。普段は車に乗るのであんまり意識しなかったですが、サイズがとっても小ぶりですね。時刻表も見やすい高さに設置されています。仕事でレンタサイクル用の案内板をデザインしたことがありましたが、サイズを悩んだことを思い出します。

バスで丹後を巡るのも楽しそう

癒やしスポットであろうポケットパーク・やぐら(櫓)公園を過ぎ、久美浜駅を通過し、神谷太刀宮神社に向かいます。今日は歩きなので、しっかり参道を通ります。

やぐら(櫓)公園のモニュメント
神谷太刀宮神社参道・正面の鳥居
階段に落ちる手すりの影がおしゃれ

1時間くらいかけて、久美浜公園に戻ってきました(かなりゆっくり)。
最後に、公園内をブラブラ。

ふと足元を見ると、コンクリートがおしゃれな模様。

よく見かける模様だけど、これは何ていうんだろう~と思って調べてみると、たぶん、「青海波(せいがいは)」という柄の一種かなという結論。

青海波は、発祥は古代ペルシャらしく、それがシルクロードを経て中国に伝わり、日本に伝わったのは飛鳥時代のよう。平安時代に書かれた雅楽の舞曲に『青海波』というのがあるらしく、その衣装の柄にこの模様が使われていたのが起源だそうです。
穏やかな波がどこまでも続いている様子を表した模様で、未来永劫への幸せや、穏やかで平和な暮らしがずっと続きますようにと願いが込められた、吉祥文様のようです。

青海波

久美浜湾という場所に、この模様を使うのはぴったりですね! まさにデザインと景観がマッチしている感じ!

身も心も癒やされた、とってもいい散歩でした。

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