卒業する地域おこし協力隊へ感謝をこめて #2 中川 圭さん

TanTanPocket編集部に1本の連絡がありました。

それは、令和3年6月30日をもって任期を終える 京丹後市の地域おこし協力隊へ感謝を伝えたいという市民ライターからの連絡でした。

この記事は、任期を終える3人の地域おこし協力隊の方々に対して市民ライターさんがおこなったインタビュー記事となっており、約3年の任期中、地域のために貢献していただいた取組みを多くの方に知ってもらいたいという想いでつづられています。

ここまで愛されている地域おこし協力隊の皆さんも、こんな記事を投稿してくれるライターさんもとてもステキだと思います。ぜひご一読ください。

地域おこし協力隊の言葉 ~中川 圭さんの声をきく~

平成30年7月1日。
3人の地域おこし協力隊が誕生しました。
彼らはそれぞれの活動地でそれぞれの個性を生かし
それぞれの盛り上げ方で活動をおこなってきました。

令和2年。
コロナ禍となり活動が制限される中でも
彼らの経験と行動力は力強く地域、他の協力隊を支え続けました。

令和3年。
そんな彼らがいよいよ3年間という任期を終えます。
6月30日。
「長いようで短い3年間」
彼らの声を聞きたい。
歩んできた道を感じ、伝えたい。 彼らの言葉をここに記します。

中川さんの取組み

蕎麦蒔き・収穫、茅刈り、土壁づくり、伝統建築、茅葺き、野鍛冶ワークショップ、日常の健康お話会、自然のお産・子育てお話会、大地の再生、羊毛洗い、味噌づくり、ルワンダ料理会、窯焼きピザ会、 「五十河地域おこし協力隊ニュース」の発行、地域の今昔、風景を題材とした写真を基に、五十河カレンダーを作成など様々な活動を行う。

 「古き良き」とインターネットやSNSなど「新しき良き」を融合させた暮らしの確立・生活の場づくりに向けた活動を展開してきた。

きっかけのお話し

「地域ともっとつながりたかったんです」

地域おこし協力隊になった理由をそのように語る。

地域おこし協力隊になる前から五十河の地に住み込み、活動をしてきた中川さんだが、協力隊になることでさらに深く地域に溶け込んでいったという。

活動の中で作成してきた五十河新聞は、一軒ずつ回って配った。

地域の方からは、日常の話や、村の歴史、土地の風土など貴重な話を聞くことができた。帰りには軽トラの荷台が野菜でいっぱいになった。

中川さんにとって地域おこし協力隊はあくまで手段の一つ。元々、五十河の地のすばらしさを感じるとともに、問題点も感じていた時に地域おこし協力隊の募集に出会ったことがきっかけ。

この地域での問題は過疎化。高齢化社会において、ただただ移住促進を進めて昔のような「村のカタチ」に戻すのは物理的に厳しい。「新しい村のカタチ」が必要だと考えた。それは「土」と「風」の融合。地元に深く根差した方々の「土」の性質と、広い視野を持った方々の「風」の性質を融合し、新たな「風土」を育むことで、新たな時代への「村のカタチ」「生き方のカタチ」などを創造してきたのだという。

大切なこと

中川さんが普段から大切にしていること。

それは「自分自身の声を聞き、常識に縛られず、自分の内側が何を求めているのか。そしてそれを実践する」こと。

「多くの人がそれを実践できずに苦しんでいるので皆にもやってほしい。本当はこうやっていいんだよ。ということを、まずは自分がやることで、その背中を見て感じとってほしい」と語ってくれた。

続けられた理由

地域おこし協力隊を3年間続けてきた理由は「ここでやりたいことがあったから」。

それはこの地域のすばらしさを次の世代につなげていくこと。

村の人も優しく、応援してくれる。

年々良いところを知り出ていけなくなるほどだと感じるようになったという。

これからの協力隊へ

京丹後市の地域おこし協力隊になる方、すでに協力隊として活動している方々には「自分の声をコンパスに、活動を頑張ってほしい。そのコンパスが合っていなければ無理にやっても良くない」と応援のメッセージを送る。

3年間を振り返って

奥さんにも出会い、息子にも恵まれ、仲間もできた。

3年間を振り返ると思い出には、自宅での出産や、村の方と接する中で地に根ざした人の凄さを感じましたね。

村の中には大和魂が脈々と継承されていて、それを吸収しようと3年間行動してきました。

面白かったのはU25というイベント。日本中の若者がこの地に集まってくる。常識に縛られない方々と、2泊3日のプログラムで草刈りや薪割りなどを一緒にする。日常を体験し、一緒に汗をかくことで、自然なコミュニケーションが生まれた。みんなを見ていると未来への希望を感じました。

何もしなければ集落がなくなっていくように感じる。変えたいなら考えを変えないといけないが、地元だけでは難しい。きっかけは外から。変えるのは地元の方々。今まで脈々と受け継いできたものを無くさず、ただの都会にするのではなく、次の時代に残るように発展させてほしい。 

たんぽけ編集部から

いかがでしたか?

中川さんの3年間の取組みは地域のすばらしさを地域の方々と再発見して一緒に創ってきた営みだったのだということが伝わってきます。

また、市民からこのような投稿がたんぽけに寄せられること自体が、京丹後市の地域おこし協力隊の取組みが素晴らしいものだったことを雄弁に物語っていると思います。

投稿いただいたライターさん、真心がこもった投稿をいただき、ありがとうございました!!

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