卒業する地域おこし協力隊へ感謝をこめて #1 関 奈央弥さん

2021.7.8

たんぽけライター

TanTanPocket編集部に1本の連絡がありました。

それは、令和3年6月30日をもって任期を終える 京丹後市の地域おこし協力隊へ感謝を伝えたいという市民ライターからの連絡でした。

この記事は、任期を終える3人の地域おこし協力隊の方々に対して市民ライターさんがおこなったインタビュー記事となっており、約3年の任期中、地域のために貢献していただいた取組みを多くの方に知ってもらいたいという想いでつづられています。

ここまで愛されている地域おこし協力隊の皆さんも、こんな記事を投稿してくれるライターさんもとてもステキだと思います。ぜひご一読ください。

地域おこし協力隊の言葉 ~関 奈央弥氏の声をきく~

峰山町 地域おこし協力隊 関 奈央弥(せき なおや)氏

平成30年7月1日。
3人の地域おこし協力隊が誕生しました。
彼らはそれぞれの活動地でそれぞれの個性を生かし
それぞれの盛り上げ方で活動をおこなってきました。

令和2年。
コロナ禍となり活動が制限される中でも
彼らの経験と行動力は力強く地域、他の協力隊を支え続けました。

令和3年。
そんな彼らがいよいよ3年間という任期を終えます。
6月30日。
「長いようで短い3年間」
彼らの声を聞きたい。
歩んできた道を感じ、伝えたい。 彼らの言葉をここに記します。

関さんの取組み

峰山町五箇地域の方々と「五箇プロジェクト(任意団体)」を立ち上げ、出来ることから少しずつ形にすべく、ワークショップなどを開催してきた。

 今まで従事してきた『食分野』のスキルを活かし、「地域産品を使った加工品の商品開発」や「丹後の事業者とつなぐ食育ツアー」を実施してきた。

きっかけのお話し

「丹後で食の情報発信をするにはここしかない」。地域おこし協力隊になった理由を関さんはそう語った。

東京で学校栄養士として『食育』を行っていた時に、食材のストーリーを伝えることが効果的な方法だと気づいた。

生産者さんが食材をどこでどんな風に作っているのか、お店に並んでいる野菜を買って食べるだけでは見えない、食材のストーリーを伝えることが大切だと思った時、その視点で地元の丹後を見ると、海、山、川、畑、田がある。

食資源の豊かさがある場所で食育を行えば色々なことが出来ると思ったのだという。そこで丹後の食材と生産者さんの魅力を伝える「丹後バル」というイベントを東京で実施したり、転職して京都市内の会社で商品開発に携わりながら、常に丹後との関わりを持ち続けてきた。

様々な経験を積み、そろそろ丹後で食育に取り組もうと思った時、地域おこし協力隊の募集情報を見つけた。活動地となる五箇地域はほとんど知らなかったという。

「調べるうちに、稲作発祥の地である『月の輪田』や、比沼麻奈為神社という食の神様がいる場所だと知ったんです。食の情報発信をするにはここしかない」と縁を感じたことが関さんのきっかけだという。

大切なこと

「声を拾うということを意識してきました。自分の理想を押し付けるというよりは、地域の声を拾って、実情に寄り添って、やりたいこととか理想の姿を作っていくためのサポートが大切だと思っています」と語る。

他にも自分のスキルと地域資源を生かして新しいものを生むことを意識していたという。

時間をかけてゆっくり継続的にやっていくことの大切さを感じると教えてくれた。

続けられた理由

「関君のやりたいことをやったらいいよ」と、自分のやりたいことを尊重してやらせてくれたことが、動きやすくて3年間続けられた理由。

自由度を持ちながら、だからこそ何が必要なのかを地域の中から発掘して、それをやっていくことが出来たという。

これからの協力隊へ

「素晴らしい皆さんのご活躍を期待しています。色々な物を生んでいくのを楽しみにしています」
と期待するとともに、

「私の経験とかコーディネートとか蓄積してきたものをシェアしていければと思うので頼ってください」
と笑顔で語ってくれた。

3年間を振り返って

激動の3年間でしたね。大変だったとは思いますが、充実感のある3年間だったと思います。五箇プロジェクトや、商品開発も『生む』ことが出来たので、任期後は、ここをどうやって育てていくかということにしっかり時間を使っていきたいですね。

 京丹後市に戻ってきて3年間過ごしてみて変わったと感じることは『魅力が常に増している』ということ。これは東京から通っていた時には感じなかったことですね。例えば食関係で言うと、移住されてお店を出されている方も増えている。皆さん丹後に可能性を感じてこられているので、そういう人が来られると、その人のつながりでまた魅力的な人につながる。魅力の連鎖が生まれているのではないかと感じますね。

 これからは天女の里の近くに事業拠点も置いて活動するので、これからも五箇プロジェクトなど、関われるところで関わっていきたいです。(関 奈央弥)

たんぽけ編集部から

いかがでしたか?

関さんの3年間の取組みもステキですが、その活動に対して感謝の想いを込めた投稿をしてくれたライターさんの記事もステキです。
このような投稿がたんぽけに寄せられること自体が、京丹後市の地域おこし協力隊の取組みが素晴らしいものだったことを雄弁に物語っていると思います。

投稿いただいたライターさん、真心がこもった投稿をいただき、ありがとうございました!!

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