写真をはじめたときの話(後編)【カメラと写真の話#3】

前回は写真をはじめたキッカケから、カメラをどうやって勉強したのかまで話した。引き続き、対談相手は妻。今回は、昔と今とでいいなと感じる写真は変わったか、機材、今後について話してみようと思う。

昔いいなと思った写真と、今いいと思う写真は違う?

真也:お互い写真を撮りはじめて4年くらいだけど、カメラの設定みたいなのって一応わかるじゃん?はじめた頃よりはこういう写真が撮りたいと思う写真を撮れるようになってると思うんだけど、昔いいなと今いいなと思う写真って違うのかな?

若菜:少し違う気がする。昔は玉ボケがいっぱいあるふんわりした写真や、夜に長時間露光で撮るかっこいい写真とかをいいなと思っていたけど、一通り自分でも撮ったからその辺は満足したかも。

若菜さんが撮影した長時間露光写真

その一方で街で撮る何気ない日常の写真は変わらずいいなと思うから、変わってないところもあるね。真也さんは?

真也:ほんとに一番最初で言うと、被写体にピントがあっていて背景がボケている写真を撮りたかった。そのあとクラシックな雰囲気の、俗にいうインスタ映えしそうな写真をいいなと思ってた。で、雑誌やSNSなんかで写真をたくさん見ていて、インスタ映えみたいな写真ってパッと見た時「おお!」ってなる。見た瞬間のインパクトはあるというか。ただ、なんかそれをもう一回見たいとかは思わなくて。逆に最初のインパクトはないけど、なんか好きだなって写真があって、そういう写真ってずっと見てたいと思ってしまうし、また見たくなる。それはカメラが高価かどうかは関係なく、撮影者と被写体の関係性による空気感や、一瞬のシャッターチャンスだったり。
実際、高価なカメラで撮った時に何気ない風景がすごくドラマチックに写ったりするけど、最終的にはカメラに左右されない長く見てたいなと思う写真を撮れるようになりたい。

いい写真は機材では決まらない?

若菜:じゃあ機材が欲しいって気持ちはなくなったの?

真也:いや…今レンズがめちゃめちゃ欲しい(笑)。高価な機材を使ったらいい写真が絶対撮れるわけじゃないとは思いつつ、やっぱり色んな機材を試してみたいなって気持ちはすごくあって。新しいレンズを買った時に、そのレンズで撮ることによっての発見や学びがすごくあるなって感じる。だから写真って機材じゃないって気持ちが半分と、良い機材で撮りたいって気持ちが半分で、実際はどんどんレンズ沼(※)にハマっていってます。若菜さんはどう?

若菜:私の写真って狙って撮りにいくわけではなく、なんとなく歩いてて「あ、これいいな」と思うものにシャッターを切ることが多いんだね。だから持ち歩くのに適した小さくて軽いレンズっていうのが優先されるんだけど、そうなると単焦点レンズになってしまって。ズームレンズだとどうしても大きくて重くなる。ズームで撮りたいことも結構あるから、小さくて軽いズームレンズが欲しいなぁ。出来れば写りも綺麗でF値が明るいの!わがまま(笑)!

じゃあ、今一つ買うとしたら何にする?

真也:APO-LANTHAR 50mm F2 っていうレンズが欲しい!
これはコシナっていう会社がフォクトレンダーってブランドで出してるレンズなんだけど、コシナが創業して60周年・フォクトレンダーブランドを再興して20周年を記念して作られたレンズで、公式ホームページには「究極の性能を追求。フォクトレンダー史上最高性能」って書いてる。ただ、各メーカーがオートフォーカス性能にしのぎを削る昨今、このレンズはマニュアルフォーカスのみ。だから、あんまり有名じゃないんだけど。…少しマニアックな話になってきたね。なにせ、今はこのレンズで撮ってみたいなと思ってる。

コシナ 公式ホームページ 商品情報/フォクトレンダー

(※)レンズはメーカーやモデル、個体差によって様々な個性があり、その個性に魅せられ次々にレンズを購入してしまう状態。それはまるで底の無い沼のように。

未来も趣味で写真を撮っているかな?

真也:お互いカメラが趣味でそれがキッカケで出会えたわけだから、カメラって趣味に感謝はしてるけど、今後も趣味として続いていくかな?

若菜:続いていくと思う。同じように見える毎日でも確実に昨日と今日は違っていて、今日と明日も違う。その中で自分を取り巻いている素敵なものはたくさんあるよね。それを全部脳内に記憶できたらいいけど難しいから、私はそれを記録していきたい。だから、健やかに生きている限り、写真という趣味は続いていくと思うんだ。

真也:ロマンチックだね!

若菜:真也さんは?

真也:俺はありがたいことに趣味ではじめた写真だったけど、途中から撮影の依頼をいただくようになって、最近はその数も増えてる。だから趣味でも仕事でも写真を撮っていきたいと思ってるよ。機材に凝り出すとなかなかお金がかかるけど、機材購入はほどほどにしながら長く一緒に写真を楽しんでいけたらいいですね。

(おわり)

はじめた頃の写真(若菜)

はじめた頃の写真(真也)