何がなんでも完走したい!!本番までの1週間にすること~丹後100kmウルトラマラソンレポ③~

2022.9.13

けんご

 今週末に迫ってきました丹後100kmウルトラマラソン2022。丹後内でも走り込む人の姿も増え、大会のアナウンスをする看板が至る所に出現し始め、いよいよ感が高まってきました。今回は2019年大会以来3年振りとなるので、個人的にもテンション上がってまいます。そんなランナー達は残り数日でどんな準備をするのか?今回も僕視点でウルトラマラソンの実態についてレポートしていけたらと思います!

家の近くに設置された看板。時間帯イミわからんって!!

大会から指示されている準備物

 大会のHPからも確認できますが、これがないと参加できません!という準備物を揃えます。内容はこちら↓。

 ・体調管理WEBアプリの入力/体調管理チェックシートの入力
 ・抗原定性検査の実施/検査結果の送信
 ・マイボトル(400ml以上入る容器)
 ・マイカップ
 ・ナンバーカード(胸用、背中用、安全ピン8本付き)
 ・計測タグ
 ・荷札
 ・不織布マスク
 ・反射シール(100kmのみ)


 体調管理Webアプリと抗原定性検査の実施は今大会から、それ以外は例年通りといった感じでしょうか。マイボトルの携帯も前回は必須じゃなかったかな?いずれにせよコロナの影響で少し準備に手間が増えました。体調管理Webアプリは1週間の体温等を入力、検査は前日と当日の2回を実施、検査キットは郵送されたものを使う、といった内容。

 マイカップは小型で折り畳めるものを準備しました。前回からの経験だとマイカップを出す前にプラコップで渡されることが多かったので、今回はどうかな?ナンバーや計測タグ、手荷物に貼る荷札は大会運営上必須のものですね、これらも郵送されてきます。あとマスク。笑 レース会場にはつけてきてねとのこと。100kmのみの反射シールは、朝4時半スタートで周囲が真っ暗なので、危険防止の目的。ただ、何千人もが一挙に走りだすので否が応でも目立ちます。笑

とにかくコンディション調整

 これに尽きますね、とにかくコンディションを整えて元気な状態で本番を迎えるということ。ここ数週間でランナーの姿を多く見たと言いましたが、大会1ヶ月を切って走り込んだり、長距離を走るのは怪我や披露を残すリスクが高まるだけで僕はやらない派です。大会1ヶ月前には長距離の練習や峠道の追い込みは終えておきます。

 具体的なコンディション調整でいうと、生活リズムをレース当日に合わせます。朝4時半スタートなので、当日は3時には起き、準備をして、レース本番を迎えます。前日は最低でも7時間睡眠は欲しいので、就寝時間は必然的に20時に。普段から早寝早起きタイプですがいきなりこの習慣を始めると身体もびっくりするので、少しずつ寝る時間と起きる時間を早めていって調整をかけていきます。ちなみに今朝は4時起き。少しずつ3時起きにシフトしていきます。

 あとは食事。僕はお酒が大好きなのですが、1ヶ月前から禁酒しています。アルコールを接種することで睡眠が浅くなったり、体重が増えたりとコンディション不良の原因になりやすいアルコールを断つ。(終わったら美味しいビール飲みたい!!!笑)それ以外は普段どおりの食事を徹底する感じです。特に朝を大事にしていて、ご飯と味噌汁、果物などを食べて整った状態で1日をスタートさせます。昼は割と好きなものを食べますが、夜は食べ過ぎに注意して睡眠の質を向上させたり。

 コンディション調整とは別視点になりますが、大会2日前からはカーボローディングといって体内に糖質を溜めるための食事をします。つまりは米をめっちゃ食べます。笑 これは時間帯を選んで少し無理して食べます。後に書きますが100km走るのに必要なkcalって普段の生活に必要なkcalの3日分くらいなんです。笑

 ランニングも5kmを30分くらいで軽くする程度、ペースも意識せずに身体を鈍らせない目的で走ります。とにかく体調が良好な状態を維持する。素人ながらアスリート感がある生活です。笑 3年前に100kmを完走した時は仕事の疲れもあってかコンディションが悪かったので、2週間前から一切走らずに養生に努めました。

レース中のシミュレーション

 そこまでやるのか!?と思われるかもしれないですが、レース中に起きることを想定して色々準備をしたり、戦略を立てます。もちろん完走を目的にやる事ですが、個人的にはここで考えたり戦略を練る時間も楽しいしウルトラマラソンを走る醍醐味だとも思ってます。笑

 具体的には走るコース環境や時間帯に応じてペース配分を変え、完走を目指すプランを立てます。序盤は元気なのでハイペースでいきたいところですが、長時間のレースになるのでペースを上げすぎないとか、この傾斜の坂道なら走るけど、ここは歩く、とか。

 これは、京丹後に住んでてコースの様子を把握しているからこそできる準備ですね。実際にコースとなっている場所は最低1回は走っているので、体感もイメージがある状態です。あとは一番日差しのキツくなる時間帯では無理しないとか、終盤で急なペースアップをしてもゴールまで耐えられる地点を決めておくとか、色々妄想してます。笑

 あとは、当日に走りながら何を食べるのかも計画を立てます。先程も書いた通り、100km走るとなると、僕の場合は約7600kcal消費する計算なので、それだけのエネルギーを補給しながら走り続ける必要があります。(厳密言うと、カーボローディング+当日の朝ごはん分を差し引いて、5000kcalくらいの補給がレース中には必要)

 この消費kcalを通過するエイドステーション(給水所)の数で割ると、1エイドステーション毎に180~200kcalのエネルギー補給をする必要があります。各エイドステーションには何が置いてあるか事前に公開されているので、どれが何kcalくらいなのかを計算しておけば、補給計画も立てることができます。

丹後100kmウルトラマラソンに公開されているエイドステーションの情報。バナナばっかり。

 そんな事を考えながら自分なりにレース計画を立てて本番に臨むのですが、もちろん予定通りにはいきません!笑 起きたらちょっと身体が重いとか、思ってた以上に坂道が効いたとか、海風が強くてうざいとか。10時間以上も走っているので想定外のことだらけです。だからこそ、事前に考え得ることを思考して、完走に向けた思考力を養っておく必要があります。正直、身体は極限の状態でも常に冷静な思考状態を維持できれば、その場その場で焦らずに完走に向けた適切な判断はできます。その為の準備。当日リタイアするかもしれんけど。笑

意気込み

 色々と偉そうに書きましたが、当日は本当に何があるか分からないです。もしかするとレース前の検査で陽性となってレースに出れないとか、あり得ますからね。ここまで来たら何でもこいです、自分の中ではしっかり準備を積んできたつもりだし、ベストを尽くすのみです。

 3年振りで、農業の現場からも退いた状態で臨む初めての100kmなので、正直かなり不安な気持ちがあります。前回は完走できましたが、農業バリバリやっていた状況での完走で、しかも制限時間残り3分でしたから、それはそれはギリギリの完走でしたし。子どもも生まれ、生活習慣も変わり、先週は家族がコロナになったりでバタバタもしましたが、理解ある妻のお陰でここまで準備を進めてこれました。

 僕が100kmを走る理由は、自分への挑戦だったり、準備の面白さだったり色々あるのですが、結局のところは協力してくれる家族や応援してくれる友人たちと完走という目標に向かえる一体感が熱く楽しいから、走るのだと思っています。

 正直、100kmも走るなんてキチガイな大会だと思われますが、完走したら皆が喜んでくれますし、僕も心の底から感謝を伝えます。ウルトラマラソンを通じて再認識できる絆や人の繋がりが、たくさんあります。不安な気持ちもあるけど、やるなら完走したいなー!!でもリタイアしたらごめんなさいー!!!とにかく完走目指して頑張るぞ!!!!

 結果のレポートはまた次回の投稿でさせてもらいます!それでは、また。