写真をはじめたときの話(前編)【カメラと写真の話#2】

2021.5.13

Inamoto Shinya

今回は写真を撮りはじめたときのことを、対談形式で書いてみたいと思う。
ちなみにお相手は妻(若菜)。彼女とはお互い写真をはじめた頃、それをきっかけにして出会った。なぜカメラを手にしたのか、お互いの写真をどう見ていたか。出会った頃を思い出しながら、妻と「カメラと写真の話」をしてみようと思う。

なぜ写真を始めたのか?

若菜:なんで写真をはじめたの?

真也:仲間内で写真サークルを作ろうということになって、せっかく写真を撮るなら写真展をやろうということになったんだね。当時はカメラも持ってないのに勢いで。
先に写真展をすることが決まって、後からカメラを買おう!ってなった。で、写真展までに写真を撮らないといけないなと思って、Instagramを始めて「#一日一枚」ってタグを付けて毎日投稿するように頑張ってた。で、その時は独身だから時間もあったし、関東に住んでたし、仕事帰りと毎週末、写真を撮りに行ってたかな。毎日投稿しないといけないってのもあって。若菜さんはなんではじめたの?

若菜:理由が3つあって、
①長く付きあった相手と別れて一生一人だと思ったので、一人を楽しめる趣味を見つけたかった。
②甥っ子が産まれる予定だったので、綺麗に撮れるカメラで写真を残したかった。
③友人の心がしんどくなってしまい、外に出られなくなってしまった。外が綺麗な季節なのに出られないと泣いているので、スマホで撮った風景を送ったところ、とても喜んでくれた。そうか、私が代わりに綺麗なものを見つけて送ればいいんだ。それなら綺麗に撮って送りたい。

この3つが理由。

お互いの写真、どう見てた?

真也:なるほどね。当時若菜さんが撮ってる写真がとてもいい写真だと思って見てた。あと、Instagramとかで使ってるタグが面白かった!

#彼女をお洒落なカフェに連れて行ったらなんで立ち飲みちゃうんわかってないわホンマイケてないとか説教くらってるなうに使っていいよ

こういう世界観がすごく面白いなと思った。
俺は写真をはじめた頃、なるべく高価なカメラを使った方がいい写真が撮れると思って、当時ちょっと奮発して買ったんだよね。で、若菜さんは手頃な価格のカメラを使ってたわけじゃん?でも若菜さんの写真を見てて、写真って自分には世界がこう見えてるんだっていうのを表現していて、なんか機材云々じゃない写真の面白さみたいなのをすごい教えてもらった気がする。

若菜:光栄です。

真也:逆に若菜さんはどういう風に見てたんだろうね?

若菜:整った写真を撮る人だなーと思ってた。私は「いい!」と思ったらシュッとカメラを構えてバッと撮ってしまうけど、そういう撮り方は絶対していなくて、しっかりじっくり構図を決めて、慎重にシャッターを切っているような、整った綺麗な写真を撮る人って印象があるよ。自分とは真逆だなと思って、構図の面とかカメラの設定をどうしてるんだろうとか、すごく勉強になったな。

カメラの設定って何で勉強した?

真也:そもそもカメラを買ったすぐって設定のことだとか、難しいことってわからないわけじゃん。どうやって勉強したの?

若菜:職場の上司がカメラ趣味の方で、その方のお話を色々聞いたり「Instagramでこういう写真があったんですけど、これってどうやって撮るんですか?」って尋ねて設定を教えてもらったりしてた。他には撮りたい雰囲気の写真を検索して設定を調べたり、カメラ雑誌を読んでみたり、カメラ趣味の人たちのサークルみたいなのに参加して撮り方を勉強したりしてたよ。あとは行き当たりばったり! 真也さんは?

真也:俺はカメラ雑誌とYouTube。自分がいいなと思った作例をひたすら真似した感じかな。F値とかシャッタースピードとかISOって、最初すごく難しく感じた記憶があるけどひたすら真似をしてて、わからないなりにオートじゃなく自分で設定をして撮るっていうのを頑張ってた。撮るごとに「こうしたらこうなるんだ!」って発見が逐一あって、それを繰り返してわかっていったって感じ。
今カメラをはじめてもうすぐ4年経つから少しは上達した気になってるけど、昔の写真を今見ると「始めた頃の写真すげーいいな!」って思う時がある!

(つづく)
– 次回は、昔と今とでいいなと感じる写真は変わったか、機材、今後について話しています。

はじめた頃の写真(若菜)

はじめた頃の写真(真也)