補色は最強の組み合わせ!? 自然から学ぶ配色術

2021.5.10

川口優子

こんにちは。グラフィック・Webデザイナーの川口です^ ^  この特集では、私がエンカウント(遭遇)したちょっと気になるデザインを、私視点で紹介していきます。

5月に入って、いい気候が続きますね^ ^  丹後のこの季節が一番好きです。
先日、お友達の家に行った時、お庭に「アジュガ(セイヨウジュウニヒトエ)」の花がありました。とっても綺麗で、心癒やされました。色がとっても素敵ですねー☆

1.紫と緑は補色の組み合わせ

アジュガの花は紫、葉っぱは緑です。この2色は、補色の組み合わせです。補色とは、色相環で反対に位置する関係の色のことで、コントラストが強い配色です。補色はデザインでよく扱う組み合わせなので、配色に迷ったときにはオススメです。

2.紫と緑は中性色

みなさんは、暖色や寒色などの言葉を聞いたことはありますか? 色を見たときに感じる印象のことで、一般的に赤やオレンジ、黄色は暖色、青緑や青は寒色に当たります。一方、紫と緑は「中性色」と呼ばれ、暖かくも冷たくも感じられない色です。配色に色の寒暖感を出したくない場合は、これらの色を扱うのもいいと思います。

3.紫と緑の色の連想

色には、それぞれ連想されるイメージがあります。例えば、紫の場合は「大人っぽい」「おしゃれ」「上品」、緑の場合は「若々しい」「爽やか」「安全」など。デザインでは、色を選ぶとき、このイメージをとても重視します。逆にいうと、色のイメージをコントロールして、相手に「伝わる」デザインに仕上げていく、という感じです。

紫が入ると全体的にエレガントに
やはり緑は自然のイメージ

4.紫と緑を組み合わせるポイント

●純色同士でもOK!

紫と緑(黄緑)は、純色同士の組み合わせだけでとても美しい配色です。純色を組み合わせる場合、明度差がほとんどない組み合わせだとハレーションがおき、目がチカチカしてしまいます。これを「リープマン効果」といいます。一方、紫と緑(黄緑)は、純色同士に明度差があるため、ハレーションがおきません。そのため、そのまま使っても、可読性が得られるのです。

●コンプレックスハーモニーだと新鮮な印象に

コンプレックスハーモニーの配色とは、黄色に近い色の明度を低く、青紫に近い色の明度を高くする配色のことです。ここでいうコンプレックスとは「複雑な」という意味です。
つまり、紫の明度を高く、緑の明度を低くする配色のことで、例えば下記の写真のようなイメージです。少し違和感のある配色なので、大人っぽさを強調できる気がします。

▼コンプレックスハーモニーについて、詳しくはこちらのブログをご覧ください♪


自然界には、美しい配色がたくさんあります^ ^
散歩しながら、買い物しながら、ぜひ、お気に入りの配色を見つけてくださいね!

【特集】今日もデザイン・エンカウント 記事一覧はこちら