京丹後でコウノトリを高確率で見る方法

2023.5.25

Inamoto Shinya

日本だけでなく世界的にも「赤ちゃんを運んでくる」というイメージのあるコウノトリ。
明治10年ごろまでは日本全域で生息が確認されていたようです。しかし、駆除や水田への農薬など様々な要因により減少、昭和46年に野生のコウノトリは絶滅してしまいました。

その後、豊岡市が保護増殖・野生復帰に取り組み、2023年3月31日時点では全国に298羽いるとされています。京丹後にも飛来しており、最近ではよく見かける存在になってきました。

今回はそんなコウノトリを高確率で見つける方法を紹介したいと思います!

京丹後だと、どのあたりにいる?

まずはじめに、コウノトリは京丹後のどの辺りにいることが多いのでしょうか。
僕は撮影の仕事で丹後全域を車で走っているのですが、下記の場所沿いにある田んぼで見かける機会が非常に多いです。

・竹野川沿い
・網野岩滝線沿い
・掛津峰山線沿い
・離湖沿い

地図だとこの辺り

コウノトリを高確率で見つけるためには

次に、時期やタイミングについてですが、狙っていけばかなり高確率でコウノトリを発見できると思います。

そもそもコウノトリは湿地に暮らす鳥で、魚やカエル、ザリガニや水生昆虫といった水辺の生き物をエサとして食べています。そのエサが豊富にあるのが田んぼ。しかも、田植え前に耕運機を使って行う”代かき”という作業中は特に捕食しやすいようで、コウノトリを含む様々な鳥が耕運機の周りに集まってきます。

なので「4〜5月」に行われる「代かき中の耕運機」を探せば、高確率でコウノトリを見つけることができます。

探しに行ってみた

実際にコウノトリを見つけることができるのか。
5月中旬に代かき中の耕運機を探しに行ってみました。

最初に紹介した4つのエリアを周ってみようと思っていましたが、最初に調査をした掛津峰山線沿いで早速コウノトリを発見。代かきをしたであろう田んぼの畦道に1羽見つけることができました。

そのあと少し進むと、これから代かきをするであろう田んぼ近くの電柱にとまっているコウノトリが2羽。

結果、代かき中の耕運機よりも先にコウノトリを見つけてしまいましたが、いずれも代かきのタイミングを狙ってここにいる様子でした。

自然も動物も大切にしよう

豊岡市が行ってきた保護活動によって確実にコウノトリは繁殖しており、その一部が京丹後でも暮らしています。今回はコウノトリを高確率で見つける方法を紹介しましたが、今後もコウノトリが暮らしやすい環境を維持していくことが大切だと思います。

また、コウノトリを見つけても、必要以上に近づくことはせず遠くから見守っていきましょう。
さらに生態や歴史について知りたい人は「兵庫県立コウノトリの郷公園」に行ってみるか、もしくはHPを見てみると色んなことが学べるのでおすすめです。