【お正月ネタ】京丹後のお雑煮はどんなもの?【関西・京都だけど】
2023.1.5
たんぽけライター
新年明けましておめでとうございます。
2023年の幕開けは楽しく過ごしておられますでしょうか。
さて突然ですが、お正月といえば?
初詣、振袖、駅伝、お笑い番組、格付け…色んな答えが出てきそうですが、筆者はまず
”おいしいごはん”!
誰とどうやって過ごしても”おいしいものを食べながら”という姿勢は揺らがないと感じています。
子どもの頃はひたすら食べる側でしたが、作る側になって毎年悩むことがあります。それは
「今年はお雑煮、どんな風にしようかな」
ということ。
お雑煮って地域性があるんですよね。
試しにお雑煮マップを検索しましたが、まずお餅の時点で
●角か丸か
●焼くか煮るか
もうこんなに分岐がある…!
汁もメジャーどころでおすましか味噌か、
具材はシンプルかモリモリか等々、すでに何パターンもの組み合わせが!
数学が嫌いな筆者は頭がぐるぐるしています。
では京丹後市はどんなお雑煮なのでしょうか?
地図上は京都なので
「味噌(白)ベースで丸餅を煮込む」となっていますね。
でもこれ、実は違うのです!京丹後のお雑煮はわかりやすく言うと
「ぜんざい」です。
地図で見てみると島根あたりがそうなので、おそらくその文化圏なんだと思います。
小豆汁文化圏…なんかすごいパワーワード…!
(京丹後市は6町から成っているので街によって違いがあるかもしれません、ご了承ください)
ここで筆者のお雑煮エピソードをいくつか。
①今なぜ「今年はお雑煮どんな風にしようかな」と迷うのか
実家は京丹後らしく「小豆汁に煮込んだ餅」がお雑煮でした。
そしてこれも京丹後の文化なのかもしれないのですが、
元旦の朝はみんなで仏間に集まり挨拶をした後、干し柿をいただくのです。
甘々の干し柿ののち、ぜんざい。
朝から血糖値爆上がり!糖尿病科医が聞いたら卒倒しそうですね。
祖母が亡くなった次のお正月の前に、祖父が母にそっと
「お願い、もうぜんざいはやめて」とお願いしたそう。
そこからうちのお雑煮はおすましになったのですが、元々のベースがそうではないので汁にも具材にも定番がないのです。
それが私にも伝播し、現在私の作るお雑煮は毎年路頭に迷っています。
この記事の表紙になっている写真はおすましで作った年のものですが、その前の年は白味噌で作りました。
②職場で驚かれる
年末の気配が近づいてくると、お雑煮の話題になることもしばしば。
その時に「地元のお雑煮は何?」と尋ねられて「ぜんざいです」と断言すると「え!?」と必ず相手を驚愕させていました。
「香川はあんこ入りの餅が入ってるらしいし、色んな文化があるよね」と教えてもらって、今度はこちらが驚愕したり。
イロモノ扱いされますが、笑ってもらえるのでそういう意味でもおいしかったです。
③厄除けぜんざい事件
これまた職場でのこと。
厄除けぜんざい(※厄年の人が、前厄・本厄・後厄にぜんざいを近しい人に振るまうことによって徳を積み、厄を祓うという関西の風習)をいただく機会があり、上司の分は私がよそってお持ちすることに。
その時に餅は各自で用意するスタイルだったので、焼かずにそのまま鍋でしばらくぐつぐつしたものをお出ししたのですが、上司は怪訝な顔で一言
「お餅、焼いた?」
無意識にそうしてしまったのですが、京丹後のお雑煮のぜんざいは餅を煮込んだものなので、どうも私の京丹後の血がそのような行動に走らせたようです。習慣ってこわいねー。
「お雑煮ってこれが定番でしょ?」と思っていたあなた、それは地元を出たら珍しいものかもしれません。
だって餅にも汁にも具材にも無数の分岐があるんだぜ。
お雑煮ネタは意外に盛り上がるので、ぜひ周りの方とお話してみることをオススメします!
そして時には自分の定番から外れてみるのも面白いかも。
筆者も来年は原点回帰で、ぜんざいにチャレンジしてみようかな。その時は家族の反応をまた記事にしてお知らせしますね!