ライスワーク #はじまりの春
2021.5.3
ハラコー
春はいろいろなコトが始まる季節ですね。
新たに進学した学生さん、新たに就職した若者たち、期待と不安が入り混じる雰囲気は独特のものだなぁ~と感じます。
そんな春ですが、人類の歴史において最も時間を費やしたであろう仕事が今年も始まりました。
それは・・
米作りです!!
京丹後は稲作発祥の地
日本という国が誕生して以来、日本人の大部分は稲作、米作りに従事してきたと思いますが、その稲作発祥の地が京丹後にあることをご存知でしょうか?
その名も『月の輪田(つきのわでん)』
京丹後は地理的に中国大陸に近いこともあり、多くの渡来人がこの地にたどりついたと言われています。
それを証明するように、京丹後には多くの遺跡が残されています。
渡来人たちは大陸の文化を多くこの地に持ち込んだと言われており、稲作もその1つと言われています。
お米の作り方って?
米を作ったことが無い方に
「米はどうやってつくられるのか?」と尋ねても、かつて私がそうであったように、頭に「?」が浮かぶのではないでしょうか。
私もスーパーで売られている米と、田んぼにそよぐ稲穂の姿しか想像できず、お米作りのスタートにまで想いを馳せたことがありませんでした。
では、気になる答えはというと・・
米は米から作られます。
正確には、種籾(たねもみ)という、前年に収穫したお米の中でも良質なものを厳選し、次の年に植える種にする籾を残しておき、春になったらその種籾を土で発芽させて稲の苗を作ります。
米作りをやってみた
種籾は田んぼの土にいきなり植えるのではなく、お米のプールのようなものを作って稲苗を育てるそうです。
1. 育苗箱(いくびょうばこ)というプラスチック容器に土を張る
2. 種籾をパラパラと土の上に撒く
3. 覆土(ふくど)で種籾を覆う
4.水を張りシートで被う
写真の通り、子ども達でもできてしまう作業から稲苗が育つなんて、とっても不思議・・・。
太古のロマンですね(謎)
春は”しごと”の始まり
冒頭にも書かせていただきましたが、これまで日本人の仕事の9割以上は「米作り」が占めていたと思います。
まさに『ライスワーク』!!
そのことを考えると、4月という季節は1年を通じて「しごと」の始まりと言えるかと思います。
以前から、1月から始まる「年」の始まり と 4月から始まる「年度」の始まり の2つが日本に併存することを不思議に感じていました。
国によって会計年度の捉え方は様々なようですが、もしかしたら長い歴史を通じて刻まれた仕事のリズムというものが作用しているのかもしれないな、と感じました。
ちなみに「働」という漢字は日本由来の漢字と言われているらしく、「人のために動く」という想いがこもった言葉らしいです。
日本は国土が狭く天災も多いので、お互いのために動かなければどうにもならなかったという側面があるかと思いますが、転じて「人のために動く」という気持ちが地層のように心の中に育まれていったような気がします。ステキです✨
混沌とした世相ではありますが、読者の皆さんがこの1年を通じて順風満帆にお仕事を進められることを願っています。(自分のことが一番心配ですが・・)
今年もお米も順調に生育して、秋には美味しいご飯が食べられますように・・・🍚。
【予告】世の中の騒動が収まり、人が集まって作業できるようであれば5月末か6月上旬に田植えイベントを開催できると思いますので、その際にはふるってご参加ください!