【お笑い】スクールカーストにみる東西お笑い文化の違い
2021.3.30
けんご
たんポケでサブカル語らせろ!
第二回はお笑い好きの筆者が勝手にお笑いについて語ります。
関西人って、なんか知らんけど面白い人多いよね。
オモロい!オモロない?
関西人は、
ボケたがり
話にオチをつけがち
オモロい!
なんて言われ方、よくしていますよね。
一方、関東人はというと、
ツッコんでくれない
ボケてもくれない
オモロない。。
(※お笑いに絞った個人的見解)
この違いって何なんでしょう?
文化の違いなんて事はよく聞きますが、
もう少し分解してみたい!
どちらもにも数十年住んだ経験のある筆者視点で、
その違いを分析していきたいと思います。
やっぱり実力がある関西人
まずは、本当に関西人が面白いのか?
歴代のM-1グランプリチャンピオン達の、
出身地を確認してみましょう。
2001年 中川家 (大阪・大阪)
2002年 ますだおかだ (大阪・大阪)
2003年 フットボールアワー (大阪・大阪)
2004年 アンタッチャブル (静岡・埼玉)
2005年 ブラックマヨネーズ(京都・京都)
2006年 チュートリアル(京都・京都)
2007年 サンドウィッチマン(宮城・宮城)
2008年 NON STYLE(大阪・大阪)
2009年 パンクブーブー(大分・福岡)
2010年 笑い飯(奈良・奈良)
2015年 トレンディエンジェル(神奈川・東京)
2016年 銀シャリ(大阪・兵庫)
2017年 とろサーモン(宮崎・宮崎)
2018年 霜降り明星(大阪・大阪)
2019年 ミルクボーイ(兵庫・大阪)
2020年 マヂカルラブリー(神奈川・愛知)
※出生地ではなく幼少期を過ごした出身地
※コンビそれぞれをカウント
全大会をコンビそれぞれの出身地別で集計すると、
関西 20名 62.5 %
関東 4名 12.5 %
九州 4名 12.5 %
東北 2名 6.25 %
中部 2名 6.25 %
※全16組×2で分母は32
あくまでざっくり計算ですが、
関西強し。。。
そして、
対抗としての関東なんてことはなく、
全国にバラけてますね。
それでは、関東と関西の違いを、
考察していきましょう!
東西スクールカーストの違い
これ、筆者は特に感じました。
クラス人気者ってどんな人を想像しますか?
関東だと、
・スポーツができる人
・勉強ができる人
・カッコイイ/カワイイ人
あたりが人気者ですよね。
関西の場合だとここに、
”オモロい人”が入ってきます。
しかも、他のどの要素よりも強い。
オモロい人がモテる。
一目置かれる。
もちろん関東にもオモロい人はいますが、
人気者にはなりません。
(クラスの引き立て役くらい)
そんなスクールカーストが潜在していれば、
関西の子供たちはこぞってオモロさ追求しちゃいます。
つまり、お笑いに関心がある母数が、
関東に比べて圧倒的に多い。
筆者の経験上、化け物級に面白い人は、
皆さん関西出身です。
※化け物級にオモロい人
・何を話してもボケる
・0から笑いを生み出せる
・その全てがオモロい
この母数があるからこそ、
圧倒的にオモロい人が生まれ、
M-1歴代チャンピオンが関西に集中しているのでは?
教養としての吉本新喜劇
全国的にも有名な吉本新喜劇ですが、
関東では実際に観る機会がなかなかありません。
今でこそ動画配信環境は充実しましたが、
昔はDVDを探すか、出張公演を観に行くか、
くらいしかありませんでした。
一方関西では、毎週必ず放送。
週末のお昼にゆっくり見ちゃうワケです。
吉本新喜劇はお笑いの教科書。
とにかく分かりやすく、
フリ→ボケが描かれています。
人気者になりたいならば、
週末やっていた新喜劇のネタを
クラスでやってみる。
そこでウケるのか、スベるのか、
伝わるのか、伝わらないのか、
お笑いの教養が身についていくのです。
複合的に生まれるお笑いの文化
スクールカーストの構造
吉本新喜劇の存在
色々な要素が絡み合って、
関西のお笑い文化は育まれている、
というのが筆者の見解です。
細かい話をするならば、
・ムチャ振りをしてくる先輩
・求められるリアクション
・強要される集団ノリ
など、私生活で生まれる
関東にはないお笑い要素が、
関西にはたくさんあります。
これは間違いなく、
文化としてのお笑いが根付いているがゆえ。
なので、関西人がオモロい、
関東人がオモロないではなく、
環境の違いから生まれてくる
個性なのではないでしょうか。
関西出身者が関東で肩身の狭い思いをする事は、
よく耳にしますが、そらいきなり振られたり、
ボケられても関東人は反応できません。
一方で関西人でもお笑いに興味がない人もいます。
多様な人との出会いがあるから、
人生って面白いじゃないですか。
お笑いもそんな感じだと私は思ってます。
それでは今日はこのへんで!